1人が本棚に入れています
本棚に追加
10/20 05:18:29
バイビードロップ≠11
今日見た夢の話。
芝生が生えた丘は崖っぽくて、でも高さそんなになくて、下を覗くと、エメラルドグリーンの少し艶のある海があった。
みんな座ってた。
風が気持ちよくて、みんなお喋りを楽しんだりしている中、僕は独りで三角座りしてたんだ。
急に男が立ち上がって、崖から飛び降りた。
みんな視線だけ送ってて、僕だけが海を覗き込みに行った。
飛び込んだ男は顔を海から出して普通に無事だった。まあ、そんなに高さなかったし…。
『俺はこのまま沈んで死ぬつもりだから。幸せだから』
…それだけを僕に言って、ぶくぶく沈んでった。そしたらハルちゃんも飛び込んだ。
『ハルちゃん、死んじゃうの?どうして?だめだよ』
『私は別に死んでもいいし』
『海には酸素がなくて苦しいよ?そんな死に方嫌じゃないの?』
『別に死にたいなら苦しくても死にに行くでしょ。怖くないし』
…どうしよう、僕も飛び込まなきゃいけない人間なのに怖い。
苦しいのは嫌だ。
僕は暫くじっと海を見てた。
ハルちゃんはぷかぷか浮いたままだったけど、突然誰かが来てハルちゃんを引っ張りあげた。
『…ハルちゃん、死なないの?』
『あとでね。』
『そうだ、ハルちゃん。僕と手を繋いだまま海に飛び込んでよ。そうしたら死ねる気がする』
『やだよ。ひとりで飛び込んで』
それだけ言うと、ハルちゃんはハルちゃんを引っ張り上げた人と何処かへ消えた。
僕はずーっと海を見て、死が近いことに恐怖を感じて、でも死にたくてどうしようってなっているうちに空がオレンジになって、
みんなで帰宅する事になってしまって結局死ななかった。
日没を見ながら、『僕は結局死ぬ勇気がなかったよ』って誰かに伝えて、
目が覚めた。
みんなが楽しんでるすぐ傍で死のうか考えていた自分って、すごい絵図らだったのかも(笑)
最初のコメントを投稿しよう!