第1章 いつもの日常

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ピピピッ ピピピッ ピピバチンッ 「ん~、起きるか~」 まだ眠たい目を擦りながら身体を伸ばす。 窓の所まで行きカーテンを開ける。 今日もいい天気だ。 もうそろそろ11月になろうかという今日この頃、朝も最近は冷えて布団の中が恋しいが、主婦としてはそんな事は言ってられない。 「歩、起きなさいね。」 隣で寝ている子供を起こす。 あっ、私は『平山 真由 30才』もう三十路か…はぁ… そして、この子は私の一人娘の『平山 歩(あゆむ)4才』だ。 父親はいない。病気で亡くなった。まだ歩がお腹の中にいる時に… それから二人で生きてきた。 周りに支えて貰いながら…
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