第1章 いつもの日常

3/12
前へ
/77ページ
次へ
旦那も生命保険を掛けておいてくれたおかげで、歩の将来にかかるお金は心配しないでいい。有り難い事だ。 私も働きに行っているので、なんとか食べていける。贅沢は出来ないけど… でも、歩も出来た子で、あんまりわがままを言わない。 この位の子供達はあれが欲しい、これが欲しい、わーわーぎゃーぎゃー言うと思うが、それが一切ない。本当に手が掛からない子だ。 こんなに小さいのに苦労を掛けてるな…つくづくそう思う… 私はキッチンに立ち、朝ご飯を作る。 「ママ、おはよう…」まだ眠たそうな目を擦りながら起きてくる。 「はい、おはよう。先に着替えて、保育園に行く準備をしておいてね。」 「は~い」 いつもの日常だ…
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加