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タタタタタッ 長い廊下に軽やかな足音が響き渡る。 廊下を走る中性的な顔立ちの子供はとある扉の前で立ち止まり数回ノックした。 いくら待っても返答はない、静かに扉を開けると薄暗い部屋の奥で1人パソコンをいじる男がいた。 「NAGATO(ナガト)っ」 「ん?あぁ、A-10(エイト)か、どうした?」 NAGATOと呼ばれた男はパソコンを閉じると呼んだ主、A-10の頭を撫でた。 「また徹夜で"お仕事"?」 「あぁ、ちょっと調べ事してたら気になるものがあってな…いつものパターンだ、ふぁ…」 NAGATOはよく徹夜で調べ事をしている。 その内容はA-10も"お仕事"と聞いてるだけでよくわかってはいない。 「NAGATO、あまり"お仕事"してると倒れちゃうよ?マスターも最近忙しいからなのか体調悪そうなの」 「あぁ、あのバ…マスターまた無茶してんのか」 「NAGATOも無茶し過ぎだよ?」 「俺はマスターと違って機械だから多少は大丈夫だ」 「…でも」 NAGATOは立ち上がるとA-10の頭を撫で静かに微笑んだ。 「心配ありがと」 そして手を離すと部屋を出て行った。
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