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「A-10っ、後何分だ!」
「えっと…5分!」
「げ、じゃあさっきのアレは予鈴か…」
今2人は走っている。
とこれだけで言ったら普通に聞こえるだろう。
もう少し情報を付け足そう。
今2人は上空を走っている。
否、走っているのはNAGATOのみでA-10はしがみついてるだけ…そもそも飛んでるの方が的確だ。
「NAGATOまた靴改造したの?」
「あぁ、前のジャンプ力増強シューズにブースターを付けたら二段ジャンプができるようになってな。もう少し改造したらこの通り足場がない上空でも走れるくらいまでに改造出来たんだ」
「スッゴいねー」
「使いこなすのに苦労したがな…どっかの鉄腕戦士みたいに普通に飛べる日も近いぞ」
「本当?!」
「本当本当、とばすから口閉じてしっかり掴まっとけよ」
目を輝かせるA-10の頭を撫でるとブースターの出力を最大に上げた。
「全力疾走ぉおお!!」
「うぁばばばばばばばば!」
その日、魔界の空に鳥のような飛行機のような可笑しなスーパーマン(?)が現れたと噂になったとかならなかったとか。
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