第一章 隣の年下

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私はガッツポーズをつくり気合いをいれて隣の席に座ってる子の方に体ごと向いた。 「ねぇっ」 満面の笑みで隣の子に話しかけた。 私に気づいた隣の子は、 私の方をチラッとみてすぐに手元の本に視線を戻した。 一瞬しか見えなかったけど、 隣の子はさらさらな黒髪で肌も綺麗で人形みたいな男の子だった。 「何か用でも。」 男の子は相変わらず本から目をそらさずに冷たく言い放った。 …感じ悪い。 そう思ったけど私はできるだけ気にしないように心がけて笑顔のまま話しかけた。 「いや、あの、友達になりたいなぁって思って。私、桐矢世那(きりや せな)ってゆうの。よろしくね。」
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