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妖精学園には、
入学する前日に「妖精到達テスト」という、
その精霊自身が
妖精になるのにどのくらいの段階に達しているか
測るテストがあり、
そこでEからSにランク付けされる。
ハルとココロも、
入学前のそのテスト時では、同じEランクだった。
しかし、入学後の、
自身の学力を測るとともに、
クラス分けの材料とされる、「学力診断テスト」で、
もともと真面目で頭の良かったココロは、
満点を取ったことにより、
ランクアップに必要なポイントを多く手に入れ、
入学してすぐ、
Dランクへと昇格したのだ。
ココロ自身は、
そんな気はなかったのに、
ハルを置いてきぼりにして
先にランクアップしてしまったことを
申し訳なく感じていたのだ。
「申し訳ない、なんて思わないの!
ココロちゃんのおかげで、
今、やる気が出ているんだから♪」
ハルは置いてきぼりにされたことなど、これっぽっちも気にしていない。
むしろ、自分もココロに追いつこうと、
学校での勉強の他に、
アルバイトでポイントを稼いで、
ランクアップを目指しているのであった。
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