3人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだったんですか……」
何故あたしに辛い過去を打ち明けてくれたの?
あたし……。
三宅先生を信じていいかな。
「だから僕は桜先生の意志を継ぐ」
三宅先生の瞳は凜としている。
これが『教師の瞳』なのかな。
何だかかっこいいなぁ。
「あたしはそんなにいい子じゃない」
あたしみたいな子を『天の邪鬼』っていうんだろうね。
素直になるって難しいや。
「始めは昔の僕と君を被せて見ていた。
だけど、それが何時しか恋心に変わっていた。
僕は君が……。
野表 桜さんが好きだ」
今三宅先生の瞳はあたしを映している。
何だろう。
春のようにほんわか心地いいこの気持ちは……。
「……変わりは嫌。
あたしを一人の女としてみてほしい」
心地いい気持ちにつられあたしは本音を言う。
三宅先生の不思議なオーラであたしは素直になれた。
あれ……?
涙が出てきちゃった。
別に悲しくないのに、変だな。
最初のコメントを投稿しよう!