混沌の始まり

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私立七城学園 この学校の生徒会は他の学校と少々……いや、かなり違っていた。 ここの生徒会は“七城学園生徒対象生徒会強制特殊権限”と呼ばれる大層長ったらしい権限がある。 この権限は簡単に言ってしまえば「生徒会は生徒の為ならば、どのような事してもかまわない」という可笑しな権限だ。 もちろん、ある程度の常識の範囲内の規則だけだ。 しかし、“七城学園での”ある程度の常識ならば何でも良いのだ。 例えば、変な部活を作るとか、日本横断修学旅行とか、有名大学の推薦の確保とか “超権力所持の七城学園での”ある程度の規則の範囲内ならOKだ。 わかるだろうか?つまりはこんな横暴がある程度なら許される学園には様々なヤツが生徒会入りを希望する。 天才、天賦の才能、変態、不良、御曹司、貧乏人、研究者、宇宙人、未来人、超能力者エトセトラ………… 最後の方は真偽が不確かだ。 しかも、生徒会を除いてもこの学園は他とはスペックが違い過ぎる。 敷地面積 東京ドーム○○個分 倍率 約三百倍(あくまで噂) 偏差値 百強(あくまで噂) 進路先 七城学園関係の超大型企業 総理大臣 石油王 国王 大統領etc…(あくまで噂) 誰もが憧れる超勝ち組学園だ。 そんな超勝ち組学園に近いし、学費もタダ同然(ここ重要)という理由で必死こいて勉強して、受験に挑み、運良く合格した、俺こと東堂竜也は 「……なぜだ?」 誰もが憧れる学園の誰もが憧れた生徒会の一つに席を置いていた。
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