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「……東堂、あたしの提案した件はどうなった?」
上座の方からこちらが背筋を伸ばしてしまいたい位の真面目な声が聞いてくる。
「それは私も気になりますわ、私の提案は?」
次は左斜め前から清んだとても柔らかく上品な声が発せられた。
「……すみません、私のも教えてもらえますか?」
上品な声につられてか俺の隣からも控えめに可愛らしい声が聞いてきた。
「………………このノリは俺も聞く雰囲気か?なら教えろ」
目の前からは本を読んでいた男子が面倒くさそうに聞いてきた。
そして、すべての質問の的である俺こと東堂竜也はそれぞれの質問に対してこう答えるのだった。
「ねぇよ!!!!バカじゃねえの!?!?」
提案書を机に叩きつけながら俺はキレた。
「んだよ、今回もかよ」
「当たり前だ!!何これ!?言ってみ!!」
「何って、“バトルロワイヤル”」
「やる気か!?校内でバトるのか!?何処の不良高校だよ!!」
「マジかよ~」とつまらなそうにする女生徒は我が校の生徒会長“緋井玲子”
紅い髪が特徴の見た目は美人。
しかし中身が喧嘩上等、百戦錬磨、一騎当千、一撃必殺の最強生徒。
最初会ったときは死ぬかと思った。
「これで八個目かよ、いつになったら通るんだ、これ?」
「通るかよ!!むしろ、通ったら恐えよ!!」
「やべぇな、これじゃ今年中に残り百個は無理か?」
「煩悩の数と同じかよ!?」
除夜の鐘で消せ、そんなの
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