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そんな…まさか、嘘だろ…ー麗が一週間も生きられないかもしれない‥だって…? そんな、だってあんなに元気そうじゃないか。確かに、体調が悪くなることは多いけど、そんな…死ねなんてこと…は…ー。
「…っ!!おい!嘘だろ!?麗が死ぬなんて…おい!?なんとか言えよ!おい!」
俺は嘘だと言って欲しかった。けど、燐から返ってきた言葉は
ギリッ
「お前だけが辛いと思うな!俺はお前と出会うよりもっとずっと前から麗を見てたんだ!麗だけを見てたんだ!俺だけじゃない!麗の両親だってメイド達だってコックだってみんな同じ気持ちなんだ!!」
「っっ!」
俺は初めてコイツがこんな風に声を荒らげて言うのをみた
そして、燐は深呼吸したあと、俺にこう告げた
「俺は、麗のいない世界に興味はないし、生きている意味がない。麗が死んだら、俺も死ぬ」
そう言って立ち去っていった
なんなんだよ…どうしてこんな風なんだよもう、何もかもわかんねぇよ…
「ゥアアアアアアアアアアアアアッッーー」
俺はただ、その場に座りこんで泣き叫ぶ事しかできなかった…ー
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