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とはいえ、俺は彼を騙している。このままでいいのだろうか。 葛藤の末、俺はタカシとメールを続けることにした。 タカシは姉さんが死んだことをまだ、受け入れられないはず。 俺は、そんな彼にわずかな希望を与え続けている。 そうとも。悪いことなど何もしていない。いいことなのだ。これを法で裁くことは出来ない。 名誉毀損にも、侮辱にも、詐欺にも業務妨害にも戸籍偽証にもならない。 俺は頭の中に知る限りの法を思い浮かべ、自分の行為を正当化していた。 本当は俺自身が人の温かさに、タカシの優しさに触れていたかっだけだったのだが、これはタカシのためのことなのだ。と、自分の考えに一人で納得していた。
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