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1日待ってもアヤからメールは来なかった。
やっぱりアヤは完全に死んだんだ。
僕は納得し、携帯を閉じた。
これで、僕の死者に対する依存は解ける。
そう思っていた。そう思っていたのに……
メールが来た。昨日無視したから、タケシが怒ってメールしてきたのだろうか。今度は期待せずに携帯を開いた。
アヤからだった。死んだはずのアヤからメールが来た。
来てほしかったのか来てほしくなかったのか。自分でもよくわからない。
「焼かれるかと思ったけど、何とか抜けることができたよ。
携帯は、私が持って行ったから遺品にはなかったのかな。」
僕は何故か納得してしまった。
冷静に考えればわかるはずだ。
だが、アヤを亡くして精神的に弱っていた僕は、冷静な判断力を失っていた。
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