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僕がアヤとメールをするようになってから5ヶ月。
電話していいか、と訊かれたときには驚いた。
声は少し違和感があったけど、本人は風邪をひいただけだという。
僕はこのときにはすでに、アヤは生きている、と思うようになった。
そう。僕はメールだけではなく、電話まで出来たのだ。
そんな相手が死んでいるはずがない。
僕はそう信じ込んでいた。
だが、周りの人たちは、そんな僕をおかしいと言い始めた。
学校にも普通に行けるし、バイトも出来る。ただ、アヤとメールや電話をしているだけで、僕をおかしいというのだった。
そういうわけで、精神病院の通院を勧められた。
「佐々木タカシさーん。」
看護師に呼ばれ、僕は診察室に向かった。
診察室に入ると優しそうな雰囲気の、少し太めの男性が白衣を着て椅子に座っていた。
「佐々木タカシさんですね?」
「はい。」
その男性の声を聞き、僕は人の第一印象は見た目と話し方で決まる、ということを実感した。
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