1話 霊界源平合戦

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おかしい、確実に腹に刀が当たった感触はあった。 何でだか考えていると。 天狗は刀をしまった。 「若造よ、安心しな、みね打ちだ」 天狗は笑みをみせた。 「いい試合を見せてもらった、なかなかの腕だぞ、経吾殿」 「ああ、そうだ、あんたの力を見せてもらいたかったんだ、だから始めから殺す気はない」 「本当に申し訳ない経吾殿、さぁ立ってくだされ」 手を差し出す政子。 手はひやっと冷たい。 だが今の経吾には、暖かく感じた。
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