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「まずここは君のいた世界ではない」
「じゃあどこだ」
「霊界だ」
「やっぱり霊界か、じゃあおたくら二人は平家か源氏か、どっちだ」
やっぱりそうだったかと思った。
「なぜ知っているんだ、そのことを」
「ある寺の僧侶から話しを聞いた、変な霊武者とバトルしてさ、その後僧侶から霊界は源平合戦してるって」
まさか本当に源平合戦してるとは。
「なら話しは早いわね、私達は源氏軍よ、それであなたに源氏軍として協力してもらいたいの」
政子は湯のみに茶を注いで渡しながら、経吾に協力を依頼する。
「なぜ俺なんだよ、しかも人間だぜ」
「いや、君はただの人間ではないんだ、その左手の霊写機がある限り」
武者男は経吾の左手を差した。
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