1話 霊界源平合戦

43/48
前へ
/351ページ
次へ
「まずここは君のいた世界ではない」 「じゃあどこだ」 「霊界だ」 「やっぱり霊界か、じゃあおたくら二人は平家か源氏か、どっちだ」 やっぱりそうだったかと思った。 「なぜ知っているんだ、そのことを」 「ある寺の僧侶から話しを聞いた、変な霊武者とバトルしてさ、その後僧侶から霊界は源平合戦してるって」 まさか本当に源平合戦してるとは。 「なら話しは早いわね、私達は源氏軍よ、それであなたに源氏軍として協力してもらいたいの」 政子は湯のみに茶を注いで渡しながら、経吾に協力を依頼する。 「なぜ俺なんだよ、しかも人間だぜ」 「いや、君はただの人間ではないんだ、その左手の霊写機がある限り」 武者男は経吾の左手を差した。
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加