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「あ、あんた白田さんっしょ」
なんて話しかけるべきか迷い、とりあえず名前を呼んだ。
「ええ、そうだけど、私に何か」
白田泉は表情は無く、ただそっけなく応える。
「大変だなぁ、凄い学校内で話題になっちゃって」
他にしゃべることが無く、相手のことを考えずにきいてしまう。
「あ、写真のことね、私も写真は見たわ、確かに後ろに背後霊が見えなくもないけど」
表情は硬く、華やかな芸能人さはみせないでいた。
「2、3日もすれば、みんな忘れちゃうわそんな記事」
静が気にしないようにさせようとした。
「そうね、あまり考えないようにするわ」
少しだけど笑みを浮かべた。
経吾と静も、うち解けて表情は和らいだ。
それから三人は授業が始まるまで、昼休みを過ごした。
白田泉はアイドルとはいっても、同じ高校生。
一緒にくだらない話しをすれば、関係ない、笑い声も止まらない。
ただ芸能人というだけで、他の生徒も壁を作っていたのだった。
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