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「俺もよく知らないけどさ、霊界に行っちゃった、左手の霊写機が可能にするんだとか」
太一に左手を見せるが、何の変わらない手だった。
「じゃあこういう事ですかね、その左手の霊写機は霊武者に反応して現れる、そしてボタンで霊界と移動できる、つまり霊武者が現れた時だけ霊界に行ける」
太一は自分の頭の中で、経吾からの情報を整理して分析した。
太一はそういった情報解析が得意で成績も学年一番である。
自分の得意な能力を活かして、経吾に協力することを望んだ。
「そうなるのかぁ、なんか太一って役に立つな、これからもよろしくだぜ」
太一の肩に手をポンっと置いた。
お互いに和やかな関係になっていた。
しかし太一にはなぜ霊界と行ききが可能なのか、どういう構造になってるのか、理解できないでいた。
その霊写機は見た感じは、普通の家電製品。
中身は恐ろしくハイテク化された機械なのか、もっと知りたいと思い始めていた。
それからぶらぶらと歩き駅の近くにまで来る。
周辺は学生や主婦で、にぎやかだ。
平和を象徴した町並み。
ドーナツを食べながら歩く女子高生達。
自転車で小さな子供とキャベツわ、買う主婦。
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