2話 アイドル盗撮殺人事件

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薄暗い夜の闇。 ベンチを照らす電灯。 待ち合わせの場所には経吾と太一が先に着いた。 二人は静が来るのを待っている。 するとうっすらと向こうから人かげが見える。 あれは静かと思ったら、ただの犬を連れたオッサン。 二人とも見間違えたとわかると、クスッと苦笑いする。 「おいケイ、何だよ呼び出して」 背後から突然、声はした。 「うわっあ」 経吾、太一ともびっくり声を発した。 暗くて見えなかったが、声はまぎれもなく静。 「びっくりさせやがって」 「別に驚かそうとしたわけじゃなくてよ」 でも少しは、驚してやろうとしていた静。
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