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太一も怒りがこみ上げてきたが、経吾を止めようとした。
「私も頭にきてるわ、場所なら調べてあるんだから行くぞ~」
静は経吾の背中を押して、行ってしまう。
あとには太一だけが残された。
「ち、ちょっと待ってよぉ」
不安ながらも、しかたなく後を追った。
「目指す出版社は藤ノ木出版ね」
静が名前をだすと。
「その出版社なら知ってます、バスで行けるよ」
と太一がバス停を指差した。
「よしバスで行くか」
経吾達は近くにあるバス停に行き、バスで目指す藤ノ木出版社へ向かうことにした。
わざわざバスまで使い抗議に行く。
なぜそこまでして行くのか。
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