2話 アイドル盗撮殺人事件

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経吾が行く理由。 それは足を運んでまで行くほどに、むかついていたから。 むかついた感情を抑えられないからだ。 その想いは、静と太一にも肌で伝わってきたのだ。 三人を乗せたバスは、何事もなく進んでいた。 しばらくしてバス停で下車する。 すぐ目の前に看板が目に映った。 藤ノ木出版社とデカデカと書かれてあった。 「着いたな」 「ええ、立派なビルだわ」 経吾は静、太一にうなずき、看板のあるビルに乗りこんでいく。 時刻はちょうど20時。 もう外は暗い。 だがビルには、蛍光灯がついており、まだ社員は働いているようだった。
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