2話 アイドル盗撮殺人事件

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警備員は帰れといったしぐさをして、ドアを閉める。 頭にはくるが、これ以上やり合う気もなくなっていた。 藤ノ木には、何を言っても話しにならないとわかったからだ。 三人は不満を言いながらも、エレベーターに乗りビルを後にした。 「酷いわねぇ、投げることないだろ」 静が捨てゼリフをはいた。 「確かにまいった、しかし静、太一、来て正解だったかもしれないぜ」 「どういう意味」 「俺達がこのビルに入ってエレベーターに乗った瞬間、左手が電気が走った、ほんの一瞬だがな」 「えっ、左手が、それって霊武者があのビルにいるってこと」 太一が驚いて言った。 「静電気じゃないの」 静が小馬鹿にする。 「ああ、静電気ならいいけどな」 結局その日はまたバスで帰り、それぞれ帰宅した。
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