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まぁしょうがないか、いずれ見つかるだろうと諦めた。
席に着いてひと休みする。
昨日の一件であまり睡眠を取れなくて、寝不足気味であった。
自分のふがいなさを思い知らされた。
「経吾君、大変だよ、ニュースを見たかい」
経吾の席に慌てた様子でやってきたのは太一だった。
「太一か、そんなに慌ててなんかあったか」
「それがだね、僕らが昨日行った藤ノ木出版社が朝から、ワイドショーで引っ切りなしに放送されてるよ」
「えっ、昨日の藤ノ木がか、さては盗撮容疑かなんかで逮捕されたのか」
当てずっぽで言った。
「いいえ違うよ、藤ノ木が昨夜に殺害されて死体で発見されたんだ」
「な、なんだってぇ、殺されただってぇ、嘘だろ」
驚いて、椅子から転げ落ちそうになった。
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