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思いつめると即行動に出てしまうのが経吾の性格であった。
静と太一はそんな経吾を見守っていた。
廊下を走り白田泉を見渡した。
どこにいるんだ。
マジで、いてくれ。
廊下は生徒達であふれている。
教室をのぞきながら、また隣の教室と渡る。
そこで経吾の視点は一人の生徒にとまる。
白田泉だった。
席に着いてじっとおとなしくしていた。
やっと見つけたと、すぐさま近寄った。
「あのさぁ白田さん、まさかキミじゃないよな」
「あら、東十条君か、まさかって」
「その、藤ノ木社長を殺したのは」
「やめてよ、私は殺しなんかしてないわ、確かに私の過去を利用されて悔しかったけどね」
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