2話 アイドル盗撮殺人事件

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「この二人も一緒にいたわね、東十条君」 「さぁね、知らないよ」 「また嘘ついたわね」 倫子はまたも、胸ポケットに手を入れると一枚の写真を見せる。 その写真は、駅近くのバス停。 バス停に並び待っている経吾、静、太一。 「こ、これは、いつ撮ったんだよ」 「私達の警察の力を甘く見ないで、監視カメラに映っていたわ」 「俺ら三人をどうする気だ」 「そうねぇ、殺人犯の容疑でいろいろ質問することになるわ、まぁ今日のところは帰るけど」 倫子はそう言いきると、立ち上がり校長室から去っていった。 後にはほのかな香水の香りが。 上から目線でくる倫子に対して、ムッとしていた。 しかし、冷血な態度とは逆に大きな胸とムチっとしたスーツの着こなしに目を奪われていた。 「チクショウ、俺が学生証を落とさなければ」 経吾は悔しがる。 「きっと警備員に投げられた時よ」 「僕もそう思います、問題はこの後どうするか」 「太一、いい考えはあるか」
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