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本棚に追加しんみりとした寺の前を一人の平凡で平和そうにした男子が通る。
学生服を着ており、学校の帰り道なのだが。
ああ、つまらねぇ授業だった、こんなに暇なら辞めてやるかと。
彼の名は東十条 経吾(ひがしじゅうじょう けいご)と言い、西が丘高校に通う一年生であり、何も変わらない毎日だとつぶやく、どこにもいる平凡な生徒だ。
まだ入学したばっかりだった。
でも今日はいつもと違う。
何が違っていたのかと、今でも信じられない、それは午後の授業中。
爆睡中。
そこまでは同じであり、平凡な学生なのだが違っていたのは、そこから先。
夢か、現実なのかは区別できないほどにリアルな体験とは正にこのこと。
城のような建築の中のようだ。
なんだこの城は、時代劇か。
そこはどう見ても撮影所ではないだろ。
本物の建築にしか見えないのだ。
中は石が敷きつめられた庭園で桜の木が立っていて、ますますリアルな感じだ。
どうしていいかと経吾は途方に暮れる。
その先には木造の造りでできた入り口があり、悩んでも仕方なく一歩入ってみる。
兵士や人の気配は感じない。
足の裏からヒヤリとする。
冷気何やら化け物が出るときは、たいていこんなだ。
いくらかの大きな部屋があり、まるで歴史の資料で見た美術に入ったよう。
思わず色々見てしてまう。
いったいどうなってんだと。
その時、どこからか経吾に語りかけてくる声がした、ありえないが。
誰なんだ。
と思い見渡しても廊下と巨大な大部屋しかないが。
平凡な学生の身にはカンベンしてほしくなる。

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