1話 霊界源平合戦

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しんみりとした寺の前を一人の平凡で平和そうにした男子が通る。 学生服を着ており、学校の帰り道なのだが。 ああ、つまらねぇ授業だった、こんなに暇なら辞めてやるかと。 彼の名は東十条 経吾(ひがしじゅうじょう けいご)と言い、西が丘高校に通う一年生であり、何も変わらない毎日だとつぶやく、どこにもいる平凡な生徒だ。 まだ入学したばっかりだった。 でも今日はいつもと違う。 何が違っていたのかと、今でも信じられない、それは午後の授業中。 爆睡中。 そこまでは同じであり、平凡な学生なのだが違っていたのは、そこから先。 夢か、現実なのかは区別できないほどにリアルな体験とは正にこのこと。 城のような建築の中のようだ。 なんだこの城は、時代劇か。 そこはどう見ても撮影所ではないだろ。 本物の建築にしか見えないのだ。 中は石が敷きつめられた庭園で桜の木が立っていて、ますますリアルな感じだ。 どうしていいかと経吾は途方に暮れる。 その先には木造の造りでできた入り口があり、悩んでも仕方なく一歩入ってみる。 兵士や人の気配は感じない。 足の裏からヒヤリとする。 冷気何やら化け物が出るときは、たいていこんなだ。 いくらかの大きな部屋があり、まるで歴史の資料で見た美術に入ったよう。 思わず色々見てしてまう。 いったいどうなってんだと。 その時、どこからか経吾に語りかけてくる声がした、ありえないが。 誰なんだ。 と思い見渡しても廊下と巨大な大部屋しかないが。 平凡な学生の身にはカンベンしてほしくなる。

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