正義の味方(笑)

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入学式も終わり、亮たちは教室に移ってきた。 亮たちは珍しく静かに待っていると、ガラという音がして教室に小太りの先生が入ってきた。 先生はそのままトタトタと歩くと教壇のところにたった。 教室中を舐めるような目付きで見回すと一息つき、 「はい、私は一年間皆さんの担任をする黒岩良吉だ。教科は情報。よろしく。早速だが、あまり時間がない。そこの君から自己紹介をしたまえ。まずは…」 先生はそのまま視線を端の亮に移した。 「君からだ。」 「は~い。神蘭第五中学校から来た山下亮です。」 自己紹介を終えると亮は面倒臭そうにイスに座った。なにを隠そう、彼が興味があるのは… 「うひょー。ピチピチの美女発見」 そう、可愛い女の子だけだ。 「神蘭第一中学校から来ました藍田千尋です。よろしくおねがいします!」 亮の様子はと言うと… 「おーい(^-^)/かえってこーい」 千尋と名乗る女の子にハートを奪われていた。 「一中かぁ…。五中の俺らと同じ地域じゃないか。これは運命というやつだな…僕チンと千尋ちゃんは最初から……うぐっ…」 智也の肘だ。 「って、てめぇ…何しやがるんだ!!」 千尋を見ていたのを邪魔されたからか亮は智也にいちゃもんをつけた。 「亮…まわり見てみろよ…」 ええ、もちろん口を半開きにしていた姿はクラスの全員によーく見られていましたとも。
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