第一章 始まり・・・

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髪は、ちょっと赤みがかっていて、その長い髪を一まとめにしている。 そしてルックスが、近所で話題になるほどの、かなりの美人だ。 まぁ俺は信じてないんだけど。 お袋が十五の時 あるミスコンで優勝したとか何とかって言う話を聞いた事 がある。 なんだかんだ言って、優しいし、何と言っても愛想がいいから、俺にとっては、いいお袋なんだけどな。 とか何とか言っている内に、俺は荷物を家に運んでいた。 家の中はまだ新しく、家中木材のいい匂いがしていた。 全部、俺の荷物が運びこまれると吉野さんは 「僕はここで、仕事があるんで」 と言い車に乗り込み 「お父さんによろしく」 と俺に言って帰っていった。 そしてお袋に ”ご飯が出来るまで家の中を探検したら?” と言われた。 その瞬間、まるで小さい子に話しかけるように俺を見たお袋にイラッときた。 ―ったく子供扱いしやがって。 心の中でそう思った。 けど久しぶりのお袋の言葉が 俺はうれしかった。 勘違いすんなよ。 俺はけしてマザコンでは無いからな。 そして、俺は言われるまま俺は家の中を見て回った。 トイレ、リビング、玄関など、とにかくすべてが新しく、新鮮だった。 そして、二階に上がり一つの扉の前に立ち止まった。 そこは俺の新しい部屋だ。 俺は扉の前でゴクリと生唾を飲みこみ。扉を開けた。 するとそこは俺の想像してた通りの部屋だった。 「ヤッホー!!」 俺は、部屋に入って飛び上がった。 俺の部屋は、畳十畳ほどの広さで、クローゼット、本棚、学習机、ラジカセ、エアコンなどの家電や家具がある。 ごく普通の部屋だった。 なぜ俺がこんなに舞い上がった かと言うと、目の前に俺が欲しかったパソコンが設置してあったからだ。
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