第一章 始まり・・・

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おまけに頑固で、自分の子供に厳しくて、怒ると地獄見るほどおっかねー。 けど、お年寄りとか近所の人には優しくて、正義感が強い。 そこは俺が小さいときから親父を尊敬する理由なんだ。 親父いわく  -人に優しくすることは誰でもできる。  だけどなそれは、やさしさじゃない。  本気で怒り、自分より相手を思いやる。  これが、本当の優しさだ。  お前もそう言う人間になれ。 俺が東京行く前夜に、親父が俺に言った言葉 その言葉を胸に俺は東京でも頑張ることができた。 まぁ、親父のことは今だに苦手だけどな。 俺が心の中で観賞に浸っていると珍しいことに、親父が話しかけてきた。 「流斗、よく帰ってきたな」 「あーうん、ただいま親父」 「あぁ、お帰り」 親父は俺を快く出迎えてくれた。 親父の言葉は暖かく、なんだか心に響いた。 親父の言葉に感動していると 「あーお腹空いた。あっ、お父さんお帰り」 声が聞こえた瞬間、俺は背筋が凍り付いた。 そして声のするほうに振り向くとそいつはいた。 「えっ、あー!なんでここにいるのよ変態!」 さっきの女の子が俺を見ながら怒鳴った。 「それはこっちのせりふだっつうの!あと、変態呼ばわりすんな!」 俺は、目の前のクソ尼に向かって言った。 「はぁ?あたしの裸見といて何言ってっんの変態!」 「見たくて見たわけじゃねーよ。つうか何で見知らぬ女が家にいんだよお袋!」 俺はお袋に聞いてみると。 「何言ってんの流斗?誰ってあんたの妹でしょう?」
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