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「へぇ、138号はおもし……」
「49号!58号!何やっている!!此処は立ち入るなと言っただろう!!」
いきなり研究員の男の人が入ってきた。
そういえば、この人の名前聞いてない……。
いつも私の部屋に来る人だけど名前だけ知らない。
「やっべ!じゃあ、138号俺らもう行くから!!」
「じゃっ!またね!」
「あ……」
行っちゃた……、まだ話したいこといっぱいあるのに……。
「たくっ、138号大丈夫か?やつらに何もされなかったか?」
「平気……」
あなたが邪魔したんだけどね……。
「そうか、なら良かった。今度からあいつ等を入らせない用にするから」
え……?
それは困る……。
まだ話したいこといっぱいあるのに……。
「……いい」
「え?」
「別にそんなことしなくて良い」
「いや、しかし……」
「私があの人達とお話がしたいの。……だめ?」
「……分かった、138号がそう言うならそうしよう」
研究員の人はしばらく考えた後に諦めたかのように許可してくれた。
話が分かる人で良かった……。
「ありがとう……。あなたの名前は?」
「ん?」
「名前。まだ知らないから……」
「私の名前か、アインだ」
アイン……、これがこの人の名前なんだ……。
完璧に覚えた……。
「覚えた、ありがとうアイン……」
「……どういたしまして……」
かすかに笑ってアインが私を撫でてくれた。
でも、なんでそんなに悲しそうに笑ってるの?
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