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身体が……熱い……。
左手が焼けるように痛い……。
「どうした?138号」
「……アイン……身体中熱い……」
「……!!……これは……」
アインが私の左手を見ると、何かすごく怖い顔になってる……。
私も釣られて見たら、左手にηの文字が書かれてる……。
すると、突然さっきまで身体が熱かったのにもう平気になった。
「……大丈夫か?138号」
「……うん」
「なんだ?どうした?」
「138号どうしたの?」
49号と58号が私を心配して近くまで来てくれた……。
もう大丈夫だと思うけど……。
「大丈夫だよ二人……と……も……」
「138号?」
なんで、アインと58号と49号の顔がぼやけて見えるの……?
……え?
何で?
どうして、周りが暗くなっていくの……?
嫌だ……、暗くならないで……。
「あ、あぁ……アイン……49号……58号……何処……?何処にいるの……?」
「138号!?」
「おい!しっかりしろ!!俺達は此処だぞ!?」
「アインどういうことなの……!?」
見えない……何も。
暗い……、辺りが真っ暗で何も見えない……。
何で……?さっきまで明るかったのに……。
何で今は何も見えないの!!?
「アイン!!49号!!58号!!何処!?何処にいるの!?」
「しっかりしろって138号!!」
「……失明してる……、おまけに錯乱までしている。このままではまずい2人とも早く戻るぞ!!」
誰かに運ばれてる気がするけど……。
誰が運んでくれているのかもさえ分からない……。
怖い……、怖いよ……。
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