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ガチャッ……。
部屋のドアが開く音を確認して部屋の中に入った。
私はすぐにベッドにダイブして身体を伸ばした。
アインも机(アインが用意してくれた)に備え付けられてる椅子に座った。
そうだ、今回魔法を当てた時の音がいつもと違ったけど。
アインなら知ってるかな?
「……ねぇ、アイン」
「どうした?」
「今日訓練で魔法を当てた時の音がいつもと違ってたけど。アインは何なのか知ってる?」
「……、……」
……、……?
どうしたんだろう、いきなり黙って。
「……138号が知らなくて良いことだ」
「えぇ……」
知らなくて良いって……。
そんな曖昧だと余計気になる……。
「余計気になるんだけど……」
「……、……」
あくまでも黙ってるつもりみたい……。
これ以上聞き出すのは無理だね……。
「……疲れただろう、もう寝なさい」
「はーい、お休みなさい。アイン」
「あぁ……お休み……」
アインに撫でられながら、私はそのまま眠りに付こうとした。
意識が朦朧としてきた時にドアの開く音が聞こえたからアインは出て行ったのかな……?
……何かガンッと何かぶつかったような音がしたけど。
もう意識がなくなる寸前だったから本当にそんな音がしたのかわからなかった。
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