The another story Mio

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「あ、49号。この子私達の新しいお仲間みたいよ」 「まじかよ、あいつらよくポンポンと平気で作るよな……、頭沸いてんじゃねぇのか?」 「元からでしょ……、じゃなかったら私達を作るわけ無いでしょ」 「それもそうか……」 2人で何話してるんだろ……。 私にも分かるように話して欲しい……。 「あぁ、悪ぃ俺は49号って此処の奴らに言われる。差し詰めこの58号とお前の兄ってことだな」 「兄……?」 「簡単に言えばな」 兄……つまり兄弟ってこと? それにしても……私が138号ってことは残りの1号までいるってことだよね。 多いような……。 「……お前もしかしてわかってねぇのか?」 「……何が?」 いきなり二人がお互いに見合ってため息をついた。 何かいけないこと言った? 「……聖王は知ってるか?」 「知ってる」 昨日まで聖王に関する本を読んでたし。 「私達はその聖王の〝クローン〟なのよ」 クローン……、遺伝子がどうたらこうたらってやつで 確か禁忌とも言えるやつだったような……。 「私も?」 「当たり前だ、っでお前の138号ってのは俺達の中で一番新しい番号なんだよ」 「つまり、今の所最後の聖王のクローンって所ね」 「ふぅん……」 薄々感じてたけど、やっぱりね……。 「あり?あんま驚かないんだな」 「58号が部屋に来て顔見た時に薄々思ってたから……」 それに……、私の中で58号や49号をこれは私だって言っている気がするし……。 同じ存在のようなものだから共鳴しているのかもしれないけど……。
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