第三章 再 会

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  左手の薬指に輝く、ピンク色の宝石。 涙に滲んで、よりキラキラして見えた。 「こんなところまで着いてきてくれて、本当にありがとう」 樹利はそういってゆっくりキスを落とした。 柔らかく唇が重なり、何度も重ね合わせ、やがて深いキスへと落ちていく。 長い長いキスの後、二人はコツンと額を合わせた。 「これから末永くよろしくお願いします」 互いにそう言って、強く抱きしめ合った。 これからの未来に疑いもしない、それは幸せな夜だった。  
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