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左手の薬指に輝く、ピンク色の宝石。
涙に滲んで、よりキラキラして見えた。
「こんなところまで着いてきてくれて、本当にありがとう」
樹利はそういってゆっくりキスを落とした。
柔らかく唇が重なり、何度も重ね合わせ、やがて深いキスへと落ちていく。
長い長いキスの後、二人はコツンと額を合わせた。
「これから末永くよろしくお願いします」
互いにそう言って、強く抱きしめ合った。
これからの未来に疑いもしない、それは幸せな夜だった。
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