出発

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「それはどうゆう意味だ」  カミクラさんの説明に疑問を持つ金持ちの息子そうな男(だって名前分からんし)。 「それはそのままの意味でございますよ四竃(しかま)様」  へぇ。あいつシカマっていうのか。変わった名字だな、どういう字を書くんだろと考えていた所にカミクラさんから衝撃の発言がされた。 「この列車は皆様の世界とは別の世界でございます。あなた達の言い方で言えば『あの世』という事になります」 「ふざけた事を抜かすな。俺だけでもいいから返せ」  何て自分勝手な奴なんだ。それよりあの世だって? ありえんだろ…‥。 「あの…ちゃんと説明してくれないと分からないんですけど…‥」  今度はいかにも、おとなしそうな少年が反論してきた。 「めんどくさい人達ですねー。これだからゆとり世代は。聞いたら返ってくるが当たり前じゃないんだから。 ……と言いつつも教えてあげるカミクラさんマジ優しー! 皆様、外の方をご覧下さい★」 そういってカミクラさんは窓の方に指を差した。 「なんだ…‥これは!」  声のしたほうに注目してみると俺以外の全員が窓の外を見ていた。
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