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「…‥なぁ、黙っていても何も変わらない。ここは自己紹介でもしないか?」
最初に沈黙を破ったのは二ノ瀬だった。
「…‥それもそうね。黙っていても何も分からないままだもの」
二宮の提案に乗ってきたのは長い金髪でクールな美女といった感じの女子だ。
「じゃあまずは俺から行くか。俺は二ノ瀬 寿也。ちなみに高二だ」
二宮の紹介が終わると次は金髪美女が口を開いた。
「私は三膳 夜(みよし よる)。三年生よ」
自己紹介が終わった三膳は右手で髪をかき上げる。
「じゃあ次は僕が…‥」
次はカミクラさんに反論したあの男子か…‥。
「僕の名前は六崎 遊真(ろくざき ゆうま)って言います。気軽にロクと呼んで下さい。高校一年生です」
こいつとは仲良くなれそうだな。
おどおどしているが、芯は通ってそうだ。
次は髪が短く、活発そうな女子だ。
「ウチの名前は十三町 薺(とみまち なずな)っちゅーねん、よろしゅうな。高二や」
大阪弁か…‥。しかも着ている服がヒョウ柄…だと。
完全に大阪のおばちゃんじゃないか。
「はいはーい。次はくのりんがいきまーす」
次は、絶対にぶりっ子のカテゴリーに入るであろう女子だ。
「くのりんの名前は九法 霙(くのり みぞれ)って言うんだよ。よろしくね~。ちなみに高二だよ」
こいつは俺が苦手なタイプだな…‥。
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