プロローグ

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キキッ────  俺は思わず振り向いた。 「何だったんだ今の音?」  一瞬、列車の音かと思ったが違ったようだ。そこには列車はおろか塵一つの変化すらない俺が来たまんまの駅の姿だった。 (誰かの悪戯か…?)  だが、それはあり得ない。この駅には俺の他に誰も居ないからな。 (じゃあ一体何の音だったんだ……?)  そう思った瞬間。 「━━っ!」  俺は突如、強烈な眠気に襲われた。 (一体、何が…‥?) ──ブツン  俺の意識はそこで途絶えた。
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