ガラスの靴履くシンデレラ

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「突然呼び出されたからどういうことかと思えば...」 春香さんが765プロのプロデューサーを呼び、駆けつけたところで近所のカフェに入った。 「ごめんなさいプロデューサーさん、でもどうしても助けてあげたくて」 「でもな春香、相手はあの961プロだぞ?またどんな嫌がらせされるか...」 知っている。 パパラッチやゴシップなどで、765プロに甚大な迷惑をかけたこと。 「その件については、僕なんかが頭を下げても下げ足りないほどご迷惑を..」 「もちろんだ」 765プロのおそらくプロデューサーであろう彼が、重く言い放った。 「プロデューサーさん、そんな言い方しなくても~、あれを気に私達はまた一歩成長できたんですから!」 春香さんがなんとかなだめようとしてくれてる。 なんて良い子なんだ。 「わかってるよ春香、でもちゃんと釘はさしとかないとな」 「もちろんです、本当に申し訳ない」 「もういい、頭を上げてくれ」 「そうですよ、ほら私に頼みがあるって言ってたじゃないですか」 「その件なんですが、実は聞きたいことがありまして」 「聞きたいこと?私にですか?」 「はい、そしてせっかくなので、お越し下さったプロデューサーさんにもお伺いしたいことが」 「俺に?」 「はい、実は」 オレはProject faily のことについて話した。 今、すれ違ってしまっていること。彼女達がとても魅力的なこと。 どうすれば、それを引き出せるか。 本当は961プロの先輩に聞こうと思った。 でも、765プロに負けた会社に聞いても正直求める答えが得られるとは思えなかった。 所詮自分が調べたことは結果だけに過ぎない。 過程の中でいかに765プロが絆を深めたのかなんて、きっと当人達しか語れない。 諦めていた、そこに舞い込んだ千載一遇のチャンス。 なんと罵られても構わない。 会社に泥を塗ることになっても責任はとるつもりだ。 すべてを白状した時、765のプロデューサーが少し笑って 「君は実に961プロらしくないな」 と暖かい声で漏らした。
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