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「あの、961プロのプロデューサーさん、私は今の気持ちを素直に美希ちゃん達に話すべきって思います!」
「天海さん?」
「ふふ、やっぱりうちのプロデューサーと似てますね!」
「こ、こら春香何を..」
「自分のアイドルのために精一杯で、つい空回りするところとか」
「は、春香」
765のプロデューサーが少し恥ずかしがっていた。
本当に仲が良いんだな。
「まずはもっとみんなでコミニュケーションをとって、みんなでわかり合うべきって思います」
「確かに、3人が...」
「いや、4人だよ」
765のプロデューサーが、間髪入れずに言ってきた。
4人?どういうことだ?
「そうです、4人ですよ!アイドルが居て、プロデューサーさんがいる。私達はみんな仲間なんですから、ね?」
春香さんがとても幸せそうに仲間という言葉を使った。
それはオレが思ってた仲間とは違う。
まるで家族みたいな暖かさ。
そうか、
「どうやらわかったみたいだね」
「はい、やっぱり恥を捨てて聞いて良かったって思います」
「どうする春香?また強力なライバルが生まれるかもしれないぞ?」
「ライバル?私はどちらかというと仲間ができるって思ってますよ♪」
「恐縮です、僕なんかじゃ皆さんの足元にも...」
「自信を持ってくださいプロデューサーさん、ほらお迎えがきましたよ?」
そう言って春香さんが、指差す方向には
「ひ、響...?」
怪しさ満点の格好で、おそらく隠れているつもりなのだろうけど、ペット達やそのあやしすぎる格好で、かえって目立っていた。
「すいません先に失礼します、会計はこれで」
少ないかと思ったけど、お金を置いて急いで店を出た。
「なっ、プロデューサーさん、やっぱり961プロって...」
「あぁ、本当に少し羨ましいよな...」
その後、春香とプロデューサーがセレブで美味しいケーキを買って事務所のみんなと堪能したことを、オレは知らない。
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