No.04

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No.04

19XX年01月24日。 私は確かにこの地球という星に人間として生を受けました。 あのときの産声も 激しく泣いたことも 私は覚えてないけど、あのときの私の気持ちを明かすには充分な証拠になるはずだから。 あのとき、私は地球に人間として生まれたことを喜んで泣いていたのか、悲しくて泣いてたのかなんて、もう解らないけど。 もし間違いだったら。 もし望んでなかったら。 そう考えた夜に光が見つかることもなくて。 そうやって私はただ朝日が昇るのを待つことを繰り返して、なんとなく生き続けるのだろう。 答えなんて最初から解ってた。 ただ、気付きたくないだけで。  
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