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やっぱり。そうじゃないかと思った。 メールのやり取りで、絵文字も顔文字も殆ど使わない武瑠くんが送って来た今日のお迎えメールの、最後にあった「o(^-^)o」の顔文字…。 絶対何か有ると思ってたのよねぇ。 武瑠くんは嬉しそうな顔のまま、口を開いた。 「友達…出来てん…。…カロン好きの…。」 「本当!?やったね、武瑠くん!」 「うん。」 勝手に盛り上がってしまってごめんなさい。 「カロン」って言うのは、武瑠くんの大好きなメタルバンドの名前。 私はメタルとかはそんなに好きじゃないけど、この「カロン」は、他のメタルバンドと比べて聴き易かったから好きで、よく武瑠くんに聴かせてもらってる。 でも、マイナーらしくて、好きだって言う人がなかなか居ないって嘆いてたから…。 嬉しくて仕方ないんだろうな…。 そりゃ「o(^-^)o」も付くよね。付けちゃうよね。 もうちょっとこの話を発展させようと思ったけど、此処で武瑠くんお待ちかねのパフェ到着。 何とも言えないタイミング。 届いたパフェを見て驚いた。 パフェまでアイス大盛りにされていた。 いや、クリームソーダだけで良かったんですけど…。 私の言い方が悪かったのかな? それともイヤミ? どうしよう。こんなにたくさん、流石に武瑠くんも食べきれないよね…? …と、思うだけ無駄だった。 もう武瑠くんのテンションはマックスハイだ。 目の輝き方が尋常じゃない…。 完食する気満々…。 店員さんが離れて行くと、武瑠くんがパフェとクリームソーダと私を順番にじろじろと見る。 武瑠くん、私は食べられないよ? …あ、そう言う意味じゃないか。 「もう食べて良いよ。」 そう、食べて良いかどうか聞きたい時の行動。 武瑠くんは食べて良いって言われるとすぐにスプーンを手に取って手を合わせて、全然聞こえない声で、「いただきます」と言うと、先ずはパフェから食べ始めた。 幸せそうな武瑠くんを見ながら私もアイスコーヒーにシロップとクリームを入れて、よく掻き混ぜてから飲んだ。 それにしても…凄いなぁ、武瑠くん。こんなに食べても何してもガリガリだし。 家でもご飯たくさん食べるし。 甘党だけど、カレーはどんなに辛くても大好きだし。 …どうしてそんな事まで知ってるかって? 私達、同じ家に住んでるんです。
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