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「これは、七つの大罪VS七つの美徳の戦いな訳。で、お前は七つの大罪の他のメンバーと、チームを組んで美徳のチームの奴らと戦い――殺し合いをしてもらうって事。勿論他のメンバーも、各々の悪魔に選ばれた”最も罪に近い人間”だぜ。で、今からそのメンバーと初の顔合わせがあるから、早く支度しろ。以上!!」
「待て!!僕はお前の存在を認めた訳じゃないし、第一何だ殺し合いって――」
「それは、後から説明ある!取り敢えず支度しろ!支度!!」
身振り手振りで一方的にそういうと、玄関の方に飛んで行ってしまう。
「あ、因みに俺は傲慢の悪魔だから、お前は”傲慢”だからな!」
ルシファーは、捨て台詞のようにそう言い捨てると、ガチャっとドアを開け外へ出て行く。
それ、結構重要なことじゃないのか!?
心の中でそう文句を言いつつ、我門は急いで支度をする。
何かいいように進められてないか……?
ふとそんな事が心によぎり、動きが止まる。
しかし、何か考えるとそれはそれでまずいような気がする。
……僕は何も悪くない。よし、騙されたことにしておこう。
一人で決意し頷くと、あまり考えないようにして財布と携帯をポケットに入れると、ルシファーのあとを追いかけた。
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