~集 結~

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――PM9:45、夜の街 朱雀我門―― 「…で、その集まる場所って言うのは何処なんだ?」 家の明かりは消え、街灯だけが光る薄暗い夜道に、漆黒の2つの影。 我門とルシファーは罪の集まる場所に向け、歩いていた。 「ん?別に普通の家だぜ。ま、家ってか洋館に近いかもな」 漆黒の翼を広げ、ふわふわと低い位置を飛び、後頭部で手を組みながら、ルシファーは答えた。 「……さっきから気になってるんだが」 「何だ?」 「お前は周りの人間には見えていないんだな?」 「ケケケッ!そりゃあ当たり前だろ!?見えてたら大問題だっての」 「だ、だが今日のニュースで悪魔を見たってやってたぞ!!」 馬鹿にしたようにゲラゲラ笑うルシファーに、我門は弁解するように言い返した。 するとルシファーは溜め息をつき、 「悪魔の中にも馬鹿な奴がいるってことだな」 と肩をすくめながら答えた。
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