~集 結~

7/13

169人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
此処にいる全員が、今理解しただろう。 レヴィは、比類なき馬鹿だという事。 ――そして、真奈は怒らせない方がいい…という事。 「じ、じゃあ次に行くぞ」 サタンもきっと同じ事を思い、真奈の殺気を感じたのだろう。次を促した。 中々空気の読める悪魔だ。 我門は心の中でそう思い、さっきの事の含め、サタンに一目置くことにした。 「はいは~い!!じゃあ僕たち行きまーす!!」 空気が読めないのかなんなのか。 真奈からおよそ真反対にいる、1人の悪魔が元気よく挙手した。 「ほら、麗実。挨拶」 悪魔は、目の前に座っている女を促した。 唯一今この場で、食べ物に手を出していたその女は、棒キャンディを片手に挨拶した。 「あたしは逢坂麗実(オウサカレミ)。暴食のベルゼのパートナーよ。ま、宜しく」 茶色いショートの髪。くっきりとした顔立ち。 目の前にある皿には、大量にお菓子が盛られている。 正直、見ただけで胸焼けがした。 ……よくそんな食べられるな……。 というか、そんなに食べて太らないのか??
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加