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「まず各々のパートナーから、大まかな説明は受けていると思うが、貴様らには我々と対をなす、七つの美徳の人間たちと戦って貰う。要は、罪VS美徳の殺し合いだな。先に全滅した方のチームを負けとする。細かいルールは無し。基本的には何をしても有りだ。しかし、途中棄権は認められない。どちらかが全滅するまで終わらないからな」
「あの、1つ言いかしら?」
真奈が挙手をする。
「何だ?」
「その相手の美徳のチームのメンバーは、分かっているの?」
「うむ。良い質問だな。それは我々にも分からないのだ。しかし、今回の舞台は聖竜学園だ。つまり、貴様らの通う学校の何処かに、必ず7人いるという事だな」
――あの学校の何処かに、自分たちと戦う7人がいる…
我門は、自分の身近に敵がいると聞くと、より現実感が増して、身が引き締まるのを感じた。
きっと、皆が同じことを思い緊張していたのだろう。
緊張感をほぐすように、ベルゼブブが明るい声で言った。
「逆に、向こうのチームもこっちには誰がいるか知らないからね。つまり、この戦いの鍵になるのは、いかに早く相手を把握し、自分たちは気づかれないようにするかって事だね。早く相手を把握できれば、それに対して対策が立てれるし」
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