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すると、ベルゼブブの言葉にサタンが補足した。
「そうだな。できれば、自分たちは気づかれずに、相手を全て倒してしまうというのがいいくらいだ。あと1つ追加だが、我々悪魔も勿論手を貸すが、直接相手に手を下す事は出来ない。出来て貴様らの防御くらいだ。手段は問わないが、貴様らで手を下すという事を覚えておいてほしい。だがまぁ、まずは敵が誰かを探す事からだな」
「説明はこのくらいだが…何か質問はあるか?」サタンは、全体を見回し訊いた。
特に挙手がないのを確認して、「よし、なさそうだな」と頷くと、サタンは最後に言った。
「取り敢えずは、敵を探して、把握する事になるだろう。だが、あまり派手な真似はせずに、怪しい奴を見つけたらすぐに報告するようにしろ。敵を見つけるのも大事だが、それ以上に自分たちが気づかれない事が大切だ。くれぐれも、慎重にな」
「此処を我々のアジトにし、毎日夜10:00に此処に集まって、その日の報告をするようにする。では、今日は解散だ。ご苦労だった」
サタンの解散の合図とともに、7組のペアがぞろぞろと帰って行く。
「俺達も帰るか」
我門は、ルシファーの言葉に軽く頷くと、アジトを後にした。
――我門が家に着くと、もう1時を回っていた。
今日は色々あって疲れたな。早く休むか。
今までの疲労が一気に押し寄せてきて、我門は、早く休もうと支度を始めた。
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