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「ふぁぁ…眠いな、、」
今は、学校への通学途中。
我門は眠そうに欠伸をする。
「ケケケ…昨日良く寝ないからだぜ」
すると、後ろ(正確には浮いているので斜め上)から、ルシファーが馬鹿にしたように茶化した。
「このッ…!誰の所為だと思ってるんだ!!」
――遡る事、昨日の夜。
家に帰って、早く寝ようと支度をしていた所、ルシファーが我門に数々の茶々を入れた。
人の作ったご飯を味見と言って全て食べたり、ベッドに横になっていれば弾丸の如く話しかけてきたり…
結果として、一睡も出来なかったという事である。
「お前さぁー遠足前日の子供じゃねぇんだからさ。浮かれ過ぎだぜ」
自分の所為だと思っていないのは愚か、馬鹿にしたように笑うルシファー。
……落ちつけ。僕はこんな男と同等では無い筈だ。
我門は、何とか平静を保とうと深呼吸すると、この話題を続けていくと自分の精神が破壊されかねないと危機を感じ、話題を変えようと努めた。
「…ところで君は、何処までついてくる気なんだ?」
話題を変えられ、少し不満そうにしながらもルシファーは答える。
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