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『…お邪魔しました。』
『いいえ。』
彼がまた笑った。
彼は幼い容姿の割に、行動や言葉が大人っぽい。
そんなギャップにも、あたしはどんどん惹かれていく。
『ここでいい?部屋まで送ってもらったら、自分の部屋バレて嫌でしょ?こんなさっき出会ったばっかの男に』
嫌じゃ、ない。
そう思ったけど、言わなかった。
『…じゃ、ここで』
あたしは彼の部屋から出る。
ぺこりと頭を下げて自分の部屋に帰ろうとすると、彼が言った。
『なんかあったらいつでもおいで!俺で良かったら話聞くから。』
そう言って手をふる彼に、あたしはドキドキしてしまった。
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