115人が本棚に入れています
本棚に追加
/474ページ
『っ…』
男の人と、こんなことするのは慣れてなくて、離そうとする。
…でも、やめた。
またフラフラして、迷惑かけるかもしれないって思ったから。
『…ごめんね』
あたしが謝ると、早川君は笑った。
『謝りすぎ。俺保健委員だし、こーゆうのが仕事なんだよ。仕事して、謝られる人なんていないだろ?』
『うん…確かに』
…早川君、優しい。
多分…てゆうか絶対、申し訳なく思ってるあたしを、フォローしてくれた。
『早川君、優しいんだね』
あたしが力なく笑うと、早川君は照れたように笑った。
『別に優しくなんか…』
目をそらした早川君が、なんだか可愛く見える。
最初のコメントを投稿しよう!