変化

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すると、ふいに隣から声がした。 『相原さん、もう大丈夫そうだね』 早川君だった。 『早川君…この前はありがとね』 あたしが笑うと、早川君は微妙な顔であたしを見た。 …? いつもの早川君じゃない。 早川君は、いつも笑ってる人なのに。 『あの、さ…相原さんって』 『ん?』 早川君は、言いづらそうに言葉を濁した。 『相澤先生と』 『しっずくーっ!帰ってきたよー』 いいタイミングで優輝が帰ってきた。 優輝の大きい声で、早川君の声がかき消されて聞こえない。
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